恵那山周辺 南沢山(1564m)、湯舟沢山(横川山)(1620.3m) 2016年2月6日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 8:32 遊歩道入口−−8:41 登山道に合流−−9:36 1414m峰−−10:17 南沢山−−10:43 湯舟沢山 10:45−−11:06 南沢山−−11:33 1414m峰−−12:00 遊歩道入口

場所長野県下伊那郡阿智村/岐阜県中津川市
年月日2016年2月6日 日帰り
天候曇時々雪 稜線はガス
山行種類積雪期登山
交通手段マイカー
駐車場ふるさと村自然園に駐車場あり
登山道の有無あり。トレースあり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望両山とも開けた笹原で展望があるはずだがガスで展望皆無だった
GPSトラックログ
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コメント尾根コースの正式登山口より一つ先の遊歩道を起点。トレースあり。登山道に合流するとしっかりしたトレースありで湯舟沢山(横川山)までワカンは不要だった。全体的になだらかな地形で雪があっても歩きやすい。山頂部は主に低い笹原で天気が良ければ展望がいいと思われるが、今回は標高が高い部分はガスに突入して展望はなかった。真冬でも登山者多い




駐車余地 遊歩道入口。トレースあり
これでも遊歩道 尾根上は雪が消えている
登山道に合流。こちらのトレースは立派 山頂までこの標識あり
これもあるが中間地点の場所が・・・ 明瞭トレースがあるのでラッセル不要
中間点。1414m峰手前の1430m地点 1414m峰
1410m鞍部。沢コースが合流(トレース無し) 1410m鞍部の標識
1410m鞍部の案内図 1460m付近の巨岩
ガスに突入。霧氷が登場 南沢山山頂
南沢山山頂標識 南沢山山頂標識
富士見台まで道は続く 天気、展望は悪いが霧氷は見事
気温は-6℃ 湯舟沢山へ向かうが先が見えない
今は雪は硬くて踏み抜き皆無 笹原の稜線が続く
湯舟沢山山頂 現場の標識では横川山
三角点は埋もれていなかった -7℃くらい
湯舟沢山山頂の360度パノラマ写真。ガスってなければなぁ・・・・
南沢山へ戻る 遊歩道入口はすぐそこ
ここが正式な南沢山登山口
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登山口付近はバンガロー村


 最近は山に行く頻度が減っているし、行ってもお手軽低山で体力の低下が心配だ。おまけに長野は南部でも積雪があり、まだ厳冬期で雪の締まりは期待できず北部の雪に埋もれた藪山巡りにはまだ早いだろう。リハビリ感覚で適度な負荷の登り残しの山で積雪がそれほど多くない南信の山という条件で検討した結果、阿智村の南沢山を目指すことにした。

 南沢山は登山道があるのでこのシーズンに登るメリットはあまりないが、適度な積雪が予想され有名どころなのでトレースも期待できラッセルは不要だろう。1日弱の歩きでちょうどいいくらいだろう。その南側の湯舟沢山が山名事典記載の山なので一緒に登るのが効率的だ。ネットで調べると東側のふるさと村自然園に登山口があり、尾根コースと沢コースがあるようだ。常識的には冬場は尾根コースだろうか。

 会社の残業を終えてから出発したので飯田山本IC着は翌日になっていた。今回は林道走行は無いので夜中でも問題無し。カーナビに従って車を走らせる。満天の星空で天気はいいが気温が下がって舗装道路が不気味に濡れている個所も。そんな場所はそろりそろりと通過する。

 ふるさと村自然園の案内看板で国道256号線から左に入る。もしかしたらここから未除雪かと思ったらずっと除雪が続く。入口の看板によれば冬季は営業休止のはずだが宿泊施設があるのだろうか。坂の途中で左に「南沢山尾根コース」の案内看板が登場、高度を上げる直進方向は沢コースらしく、車で少しでも高度が稼げればとそのまま直進したがすぐに除雪終点。車を置くスペースがないのでUターンして尾根コースの案内に従って左(南)へ。橋を渡って右手に駐車場、左手に公衆トイレらしき建物が登場、駐車場奥にトレースが伸びる道があり、ここが登山口らしかった。ここで仮眠もいいが、今日のルートはのんびり歩いても時間に余裕があり寝不足解消で朝はゆっくり出発する予定で、ここだと朝から登山者の車がやってきてのんびり寝るには煩い環境になりそうだと判断、もう少し先に進んでみる。200mくらい進むと右手にトレース登場、左手には車1台が止められる狭い除雪地を発見。ここなら朝まで静かに安眠できそうだと車を突っ込んで寝た。

 案の定、翌朝までにここまでやってくる車は皆無で爆睡できた。冷え込みが強くなるかと思ったらそれほどではなく、車の窓ガラスに付いた水滴は凍っていなかった。とは言え氷点下の気温なので暖かな朝飯で体を温めて、防寒着を多めに持って出発だ。いつのまにか空には雲が多くなり、標高が高いところはガスの中かもしれない。

 冬装備としては念のためのワカンと6本爪軽アイゼンとした。登山口の踏跡からして南沢山までは確実にトレースがあるだろうが、その先は不明だからだ。今回の地形は全体的になだらかでアイゼンは出番が無いかもしれない。

 車道を少し下った斜面側のトレース入口には遊歩道の案内があった。登山道に繋がっているか不明だが、目の前の斜面を登って尾根にたどり着けば登山道があるのは間違いないだろうから、遊歩道が尾根に上がらずに巻き続けるようなら適当に斜面を上がればいいだろう。

 うまい具合に遊歩道は小尾根を登ってく。南向きなので雪が消えて地面が出ている。やや笹が多いが漕ぐほどではなくトレースも続いている。このまま上を目指すのかと思ったら途中で右にトラバース開始。しかしその方向は目的の尾根へのショートカットコースなのでそのまま進むと、それまでより明らかに濃いトレースに遭遇、南沢山登山道だろう。左に鋭角に折れて少し登ると南沢山の案内標識が登場し、間違いないことが確認できた。さすが正式登山道で、両側から笹がはみ出すようなことはなくなった。

 もう標高は1000mを越えているが積雪量は数cm程度で、長野北部とは比較にならないくらい雪が少ない。トレースは圧雪状態で凍ってはおらず、アイゼン不要なので足も軽いままだ。部分的に傾斜が急なところだけは雪が少なく凍結があって滑りやすいが、登りなら特に問題無し。下りはトレースを外れて雪の上を歩いた。

 天候は思ったより悪く、上空の雲は下界より厚さを増して時々小雪が舞うようになった。これから冬型の気圧配置が強まってくるはずで、このまま曇りだと山頂はガスの中でえびの尻尾でもできているかもしれない。少なくとも日差しは期待できそうにない。

 登山道には南沢山までの距離が書かれた標識と「中間点」までの距離が書かれた標識があったが、そもそも中間点とはどこなのか分からないので後者は意味が無い。地形図を見ても中間点と思われる付近は特徴的な地形があるわけでもない。強いて言えば1414m峰くらいだろうか。結局、中間点の標識は1414m峰手前にあったが、ただの斜面であった。

 1414m峰には特に標識は無く見晴らしがあるわけでもない場所でただの通過点。鞍部へと下ると右手に道らしき筋あり。積雪のため道があるのか分からなかったが、地形図によればここは沢コースとの合流点のはずだ。その沢コースにはトレースは無く、冬場は主に尾根コースが歩かれるようだ。

 この後は登山道は南斜面を延々とトラバースする。いつの間にかガスに突入するが、これまでも周囲は樹林で展望は無かったのであまり影響は無い。早くも下ってくる単独登山者とすれ違う。

 高度が上がって斜面から高原状の地形に出ると樹林帯が開けて笹が目立つようになる。そして木々は霧氷で真っ白。ついでに周囲の展望もガスで真っ白だった。やがて笹の無い広場に到着。ここもなだらかな地形で特に周囲より高いように見えないが南沢山山頂だった。山頂標識の一つは「南沢高原頂上」と書かれていた。この方が地形的なイメージに合致する。低い笹原が多く晴れていてれば西側の展望がありそうだが今はガスで何も見えない。恵那山は南の方だからここから西は中津川の市街地かな。気温は約-6℃だった。

 今度は湯舟沢山を目指す。心配とは裏腹に富士見高原方向の登山道にもしっかりしたトレースが続いていて、ザックの中のワカンの出番は無さそうだ。トレースの脇にはスノーシューの跡があったりして、せっかく担いできたのだからとわざとトレース外を歩いたことが分かる。その気持ち、分かるなぁ。

 周囲を笹原に覆われて開けて緩やかな県境稜線を下っていき、鞍部から比較的急な登りに変わるので湯舟沢山が近いことが分かる。相変わらずガスの中で展望は無く、山頂までの距離が把握できないのは精神的に疲れる原因だ。

 登りが終わって平坦な尾根の肩に出ると湯舟沢山山頂だった。山頂標識には「横川山」の文字。湯舟沢山は山名事典の名称である。ここは南沢山よりさらに開けた場所で展望が良さそうだが今は霧で白色の世界。気温はやや下がって-7〜-8℃くらいだった。極度の冷え性の私の場合、、末梢の冷え対策として冬場は手袋と靴の中に使い捨てカイロを入れている。これがなかなか効果的で霜焼けの発生がかなり抑えられるようになった。今日の気温でカイロ無しだったら足先の指の感覚は無くなっているのが私の通常状態だが、カイロがあると暖かいと感じるほどではないが冷たさは感じない程度になる。日帰りの山くらいなら暖かさは持続するので便利だ。

 帰りは往路を戻る。南沢山に到着すると2人組が写真撮影中。これから富士見高原方向に向かうと言う。自然園へと下山途中には合計10人くらいとすれ違った。この時期にこの天気でもこのくらい入山者がいるのだから、人気の山と考えていいだろう。もしかしたら平日でも入山者がいるかも。全員がアイゼンを装着していたが、雪はあっても凍結はないので足にアイゼンと言う重りを付けて歩くよりもノーアイゼンの方が歩きやすいと思う。

 無事に車に到着。体力的リハビリと割り切って簡単な山にしたが、休まず歩き続けても疲労を感じない程度だったので、もう少し骨のある山にした方が良かったかな。

 

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